今日は、こんな向上心マックスのあなたへ。
「どんなヘタクソでも文章力をあげる方法」をテーマに、書いていこうと思うのです。
- そもそも文章力とは何なのか
- 2人のメンターを見つけよう
- 1日10分(or1000文字)、全力で書き写そう
どんなにおもしろくない話でも、文章力がずば抜けている人が書けばおもしろい話になる。逆に、どんなにおもしろい話でも、文章力が死んでればネタも死んでしまう。
さて、前置きはこのくらいにして。目次をご覧ください。
そもそも文章力とは何なのか?
- 読みやすさ
- 語彙力
- 描写力
文章力とは、基本的にこの3つで構成されています。
3つのパラメーターをあげることで、総合値である「文章力」があがっていく、というイメージですね。
文章力の基本その壱「読みやすさ」
- 1段落1エピソードを守る
- 段落の冒頭であらすじを書く
- 読点を正しく使い、リズム良く
- できるだけ簡単な言葉を使う
- 接続詞を削って短くシンプルに
- どんな主張も、理由を明確に
- 受け身表現を減らして説得力をUP
- 漢字3割:ひらがな7割を意識
- 熟語を多用せずシンプルに
- 数字データで説得力をつける
読みやすい文章とは、上記10個のポイントを無意識でこなせるような文章です。
学校で。職場で。家庭で。場所も世代も問わない、読みやすい文章を目指しましょう。
文章力の基本その弐「語彙力」
大辞泉によると、語彙力とは「その人が持っている単語の知識と、それを使いこなす能力」を指します。
つまり、語彙力のレベルは「知っている言葉の数」+「ふとした瞬間でも使える言葉の数」で決まる。
ここで厄介なのが〝知ってるのにいざって時に出てこない言葉〟。
これは、ひたすら文章を書いたり話をしたり、言葉のアウトプットを繰り返して身につけていけば、自然と解決していく問題なのでご安心くだせえ。
文章力の基本その参「描写力」
春がやってきた。去年の今頃は、卒業式だったと思う。
みんなで合唱して、泣いて笑った卒業式。
あれから一年、僕は何も変わらなかった。
どこにでもありそうな文章ですね。
春の雰囲気や卒業式の描写も全くない。
この文章レベルをあげると、次のようになります。
あたたかい風を桜が包み、春の匂いをつれてくる。卒業式終わりの学生が、肩を並べて歩いていた。まるで、昨日の自分を見ているようだ。
——あれから1年か。
涙が溢れて、友達に抱きつく女子の声。泣きたいクセに我慢して、それをからかう男子の声。合唱という最後の想いが、ちょっぴり汗くさい体育館に響いていた。
あの時から、僕の時間は止まっている。
どうでしょう。
同じシーンでも、全く印象が違うのがわかると想います。
こんな文章が、誰でもすぐに書けるようになる練習があるとしたらどうでしょう?魅力的ですよね。
というわけで、今この文章を見て「自分も書きたい!」と感じる人は、これから紹介する方法を1日の中に取り入れてみて下さい。
文章力のメンターを2人選ぶ
- 「憧れの文章」を見つける
- 「上手な文章」を見つける
やることは、このたった2つ。巷では「文章力を上げる本を読め」とか「オンラインサロンに入って学べ」とか、そんな方法しか推奨されてない。だけど、ソレ以外にも方法はあります。
というのも「文章力をあげる本」や「オンラインサロン」のほとんどって、汎用テクニックが多いんです。個性豊かで味のある文章、要するに「自分が学びたい文章」とは、少し違った書き味になってしまう。
1人目「憧れの文章」を書く人
- 本
- ブログ
この2つの中から、憧れの文章を書く人を見つけて下さい。
ここで大事な注意点がありまして、
「Twitter」「エッセイ」「漫画」のような、比較的短文が続く文章媒体を参考にはしないこと。
なぜなら、これらの短文では「短い言葉の中で最大限説得力を高めるテクニック」が使われており、長文を必要とする「ライターやブロガー、作家」の文章力とは全くの別モノだからです。
2人目「上手な文章」を書く人
憧れの文章と上手な文章の違いは、
- 憧れの文章:テクニックどうこうではなく、心に響く
- 上手な文章:心に響くことはないけど、とにかく理解しやすく上手い
という違いがあります。
もっとわかりやすく言えば「個人的に好きな文章」と「世の中で評価されている文章」の2つを見つける、ということ。
それぞれの文章を、自分の文章に落とし込む
上記2者の文章を読み漁り、気に入った単語や言い回し、文章構成などを徹底的にパクっていきましょう。
表現をいくらパクったところで、内容をパクったわけではないので何の問題もありません。これで、ある程度2人の特徴やクセ、センスを自分の中に落とし込んでいきます。
文章力を上げるトレーニング
- 1日10分とにかく模写
- 1日1000文字とにかく模写
- 同じネタを自分なりに書いてみる
はい、文章力が上達する練習法は「模写」です。
筋トレでも絵でも、まずは上手い人のマネをする。これが一番の近道。
1日10分とにかく模写
時間がない人は「1日10分」でOK。自分史上最速で「憧れの文章と上手な文章」を模写してください。
1時間も2時間も模写していては、他にやるべきことが進まなかったり「模写するだけで満足」してしまうので、おすすめしません。
模写はなるべく短時間に抑え、下記の点に注目してみてください。
- 比喩・暗喩の使い方に注目
- 「自分では絶対できない描写」に注目
- 好きな文章を見つけたら「なぜ好きか」を考える
- 語彙力に注目
- 「書き出しの工夫」に注目
- 句読点の使い方と一文のリズムに注目
これだけで「文章に奥行きを感じさせる立体的な描写+最後まで読ませてしまう語彙力と読みやすさ」が身につくんです。
1日1000文字とにかく模写
「1日10分じゃ足りない!もっと学びたい!」という人は、1日1000文字を意識するとOK。
早い人なら1000文字なんて10分かからないかと思いますが、それは思考停止で1000文字書くときの話。
今回は、「注目すべき点」を見ながらの模写なので、意外と1000文字でも時間がかかったりするのです。
あとは10分だろうが1000文字だろうがやることは同じなので、最後の「実際に書いてみる編」にいきましょう。
同じネタを自分なりに書いてみる
きっと、最初はボロボロの文章しか書けませんし、逆にそっくりすぎて丸パクリみたいな文章しか書けないと想うのです。
だがしかしバット、それでOK。
これを3ヶ月くらい続けると、あなたの文章は見違える「圧倒的文章力」に変化してきます。別に上手にできなくても自分を責める必要はないので、ゆったりまったり着実に、力をつけていけば良いのです。
まとめ:文章力は誰でも身につく
文章力とか文才とか、そんな単語を目にするだけで「苦手意識」を感じてしまうような人でも、ここまでに紹介した練習をすればきっとうまくいきます。
文章って、最初は難しく感じるし上手になれる気なんてしないんですよ。でも、時間が経てば経つほど、自然と成長してるもの。
まあ、植物を育てるような感覚です。そんな感じで、コツコツ地道に、楽しんで練習してってくれることを、僕は願っています。
お互いがんばりましょう、それでは、今日はここまで。
アデュー
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